課題研究成果報告
連番
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代表研究者氏名
小久保 光昭
研究代表者所属機関名・役職
ファーマ・ウィズダム・コンソーシアム・代表
課題研究班メンバー (代表者:○) ※所属は申請時点
○小久保 光昭1)、澤田 康文2)、三木 晶子2)、若林 進3)、近澤 洋平4)、青柳 吉博5)
1)ファーマ・ウィズダム・コンソーシアム、2)東京大学大学院薬学系医薬品情報学講座、3)杏林大学医学部付属病院 薬剤部、4)公益財団法人MR認定センター、5)(独)国立がん研究センター東病院臨床開発センター
1)ファーマ・ウィズダム・コンソーシアム、2)東京大学大学院薬学系医薬品情報学講座、3)杏林大学医学部付属病院 薬剤部、4)公益財団法人MR認定センター、5)(独)国立がん研究センター東病院臨床開発センター
課題研究名
医薬品の安全性確保対策(PMS)に関する医師、薬剤師、MRの意識調査
設置期間
平成24年4月1日~平成26年3月31日
課題研究の背景及び目的
1.課題研究の成果
【目的】
医薬品製造販売後の安全性確保業務の中心的役割を担うMR、薬剤師、医師のPMSに関する認識・意識および取り組み姿勢に対する現状調査を行い、課題解決のための方策を探り、今後の安全性確保業務の質の向上策ならびに円滑な運営の実施への道筋を見いだすことを目的とした。
【方法】
1:調査はインターネットを通じたWebアンケートで実施
MRに対しては、(公財)MR認定センターから各製薬企業に、MRの10%を無作為に抽出して調査に回答するよう依頼し、薬剤師・医師に対してはNPO法人医薬品ライフタイムマネジメントセンターの医薬品情報提供サイトを使用した。
2.アンケート結果
MR3,654名、薬剤師209 名、医師72名から得られたアンケート結果は、Excelによる集計ならびにクロス集計、必要に応じて統計学的解析を行った。
【成果】
いずれの職種とも、職能のあり方(日常の職務遂行意識)により、PMSに対する取り組みに差があることが示唆された。
1.MRは、「営業目標達成」型(Aタイプ)と「患者志向」型(Bタイプ)、「中間」型(Cタイプ)に分類したが、PMSに関心および理解度が高かったのはB、次いでC、Aの順であった。
2.薬剤師は、「管理・調剤等業務重視」型(A)、「医薬品適正使用重視」型(B)、「中間」型(C)に分類したが、PMSへの関心、理解度が高かったのはB、次いでC、Aの順であった。
3.医師は、医薬品の情報収集について、「常に収集」型(A)、「必要な時に収集」型(B)、「MRが訪問した時に収集」型(C)の段階に分類した。PMSについての理解度が高かったのはA、次いでB、Cの順であった。しかし、母数が少ないため、有意差を出すまでは至らなかった。
【考察】
医薬品の適正情報を集積する(育薬)にはPMSを適切に機能させることが重要である。今回、医薬品に密接な関わりを持つMR、薬剤師、医師を対象にPMSへの認識について、それぞれの関係者の業務上の意識という視点から調査した結果、日常の業務意識に患者志向性の高い人ほどPMSの理解度、実践度の高いことが示唆された。
医薬品製造販売後の安全性確保業務の中心的役割を担うMR、薬剤師、医師のPMSに関する認識・意識および取り組み姿勢に対する現状調査を行い、課題解決のための方策を探り、今後の安全性確保業務の質の向上策ならびに円滑な運営の実施への道筋を見いだすことを目的とした。
【方法】
1:調査はインターネットを通じたWebアンケートで実施
MRに対しては、(公財)MR認定センターから各製薬企業に、MRの10%を無作為に抽出して調査に回答するよう依頼し、薬剤師・医師に対してはNPO法人医薬品ライフタイムマネジメントセンターの医薬品情報提供サイトを使用した。
2.アンケート結果
MR3,654名、薬剤師209 名、医師72名から得られたアンケート結果は、Excelによる集計ならびにクロス集計、必要に応じて統計学的解析を行った。
【成果】
いずれの職種とも、職能のあり方(日常の職務遂行意識)により、PMSに対する取り組みに差があることが示唆された。
1.MRは、「営業目標達成」型(Aタイプ)と「患者志向」型(Bタイプ)、「中間」型(Cタイプ)に分類したが、PMSに関心および理解度が高かったのはB、次いでC、Aの順であった。
2.薬剤師は、「管理・調剤等業務重視」型(A)、「医薬品適正使用重視」型(B)、「中間」型(C)に分類したが、PMSへの関心、理解度が高かったのはB、次いでC、Aの順であった。
3.医師は、医薬品の情報収集について、「常に収集」型(A)、「必要な時に収集」型(B)、「MRが訪問した時に収集」型(C)の段階に分類した。PMSについての理解度が高かったのはA、次いでB、Cの順であった。しかし、母数が少ないため、有意差を出すまでは至らなかった。
【考察】
医薬品の適正情報を集積する(育薬)にはPMSを適切に機能させることが重要である。今回、医薬品に密接な関わりを持つMR、薬剤師、医師を対象にPMSへの認識について、それぞれの関係者の業務上の意識という視点から調査した結果、日常の業務意識に患者志向性の高い人ほどPMSの理解度、実践度の高いことが示唆された。
2.研究発表
[学会発表]
1. 三木 晶子、小久保 光昭、若林 進、近澤 洋平、青柳 吉博、澤田 康文. 薬剤師に対する「医薬品の副作用報告などへの薬剤師の意識調査」から見えてきた課題.(口頭) 第 14 回 日本医薬品情報学会総会・学術大会、2011 年 7 月 23 日、タワーホール船堀(東京)
2. 小久保 光昭、有馬 康雄、若林 進、神谷 英里、小清水 敏昌、兒玉 実章、澤山 和彦、前田 成隆. 首都圏におけるMRを対象とした「PMSに関する意識」.(口頭) 第 14 回 日本医薬品情報学会総会・学術大会、2011 年 7 月 23 日、タワーホール船堀(東京)
3. 若林 進、近澤 洋平、青柳 吉博、三木 晶子、澤田 康文、小久保 光昭. 「MRのPMSに関する意識」から見えてきた課題―内・外資系、GE中心企業間の違いから―.(ポスター) 第 15 回 日本医薬品情報学会総会・学術大会、2012 年 7 月 7 日、近畿大学東大阪本部キャンパス
4. 近澤 洋平、若林 進、青柳 吉博、三木 晶子、澤田 康文、小久保 光昭. 「MRのPMSに関する意識」から見えてきた課題―経験年数の違いから―(ポスター) 第 15 回 日本医薬品情報学会総会・学術大会、2012 年 7 月 8 日、近畿大学東大阪本部キャンパス
5. 近澤 洋平、若林 進、青柳 吉博、三木 晶子、澤田 康文. 「医薬品の安全性確保に対する医師の意識と現状調査」から見えてきた課題」(ポスター) 第 16 回 日本医薬品情報学会総会・学術大会、2013 年 8 月 10 日、名城大学八事キャンパス
6. 若林 進、近澤 洋平、青柳 吉博、三木 晶子、澤田 康文、小久保 光昭. 「MRのPMSに関する意識調査Part2」から見えてきた課題(ポスター) 第 16 回 日本医薬品情報学会総会・学術大会、2013 年 8 月 11 日、名城大学八事キャンパス
7. 青柳 吉博、若林 進、近澤 洋平、三木 晶子、澤田 康文、小久保 光昭. 「医薬品の安全性確保に対する薬剤師の意識と現状調査」から見えてきた課題(ポスター) 第 16 回 日本医薬品情報学会総会・学術大会、2013 年 8 月 10 日、名城大学 八事キャンパス
1. 三木 晶子、小久保 光昭、若林 進、近澤 洋平、青柳 吉博、澤田 康文. 薬剤師に対する「医薬品の副作用報告などへの薬剤師の意識調査」から見えてきた課題.(口頭) 第 14 回 日本医薬品情報学会総会・学術大会、2011 年 7 月 23 日、タワーホール船堀(東京)
2. 小久保 光昭、有馬 康雄、若林 進、神谷 英里、小清水 敏昌、兒玉 実章、澤山 和彦、前田 成隆. 首都圏におけるMRを対象とした「PMSに関する意識」.(口頭) 第 14 回 日本医薬品情報学会総会・学術大会、2011 年 7 月 23 日、タワーホール船堀(東京)
3. 若林 進、近澤 洋平、青柳 吉博、三木 晶子、澤田 康文、小久保 光昭. 「MRのPMSに関する意識」から見えてきた課題―内・外資系、GE中心企業間の違いから―.(ポスター) 第 15 回 日本医薬品情報学会総会・学術大会、2012 年 7 月 7 日、近畿大学東大阪本部キャンパス
4. 近澤 洋平、若林 進、青柳 吉博、三木 晶子、澤田 康文、小久保 光昭. 「MRのPMSに関する意識」から見えてきた課題―経験年数の違いから―(ポスター) 第 15 回 日本医薬品情報学会総会・学術大会、2012 年 7 月 8 日、近畿大学東大阪本部キャンパス
5. 近澤 洋平、若林 進、青柳 吉博、三木 晶子、澤田 康文. 「医薬品の安全性確保に対する医師の意識と現状調査」から見えてきた課題」(ポスター) 第 16 回 日本医薬品情報学会総会・学術大会、2013 年 8 月 10 日、名城大学八事キャンパス
6. 若林 進、近澤 洋平、青柳 吉博、三木 晶子、澤田 康文、小久保 光昭. 「MRのPMSに関する意識調査Part2」から見えてきた課題(ポスター) 第 16 回 日本医薬品情報学会総会・学術大会、2013 年 8 月 11 日、名城大学八事キャンパス
7. 青柳 吉博、若林 進、近澤 洋平、三木 晶子、澤田 康文、小久保 光昭. 「医薬品の安全性確保に対する薬剤師の意識と現状調査」から見えてきた課題(ポスター) 第 16 回 日本医薬品情報学会総会・学術大会、2013 年 8 月 10 日、名城大学 八事キャンパス